支那の売笑
六、茶室と下処

娼妓の鑑札

妓女が一定の手続を経て前門外南新街にある「京師警察庁収発楽戸執照所」から下附を受ける執照鑑札は上記のやうである。鑑札は縦三寸横二寸である、其裏面には妓女の写真を貼付し、京師警察庁の割印が施してある。写真を貼付するのは妓女の鑑札の転売が行はれ時々身替が出来るから、それを妨ぐ為めである。最初出願する時に、写真を二葉と本人とが楽戸執照所に出頭して、係官より首実見を経なければならぬといふことである。斯くの如く厳重に取締ては居るが身替は依然として行はれて居るといふことである。

京師警察庁為

発給執照事今有△△現年△△歳自願在△等△△清吟小班(又は茶室、小下処)為妓為此発給正字第△△号執照交該妓存査並将該妓本身相片粘於後面如有異動将照来庁星激違者処罰此給

中華民国△年月日

△等娼妓許可執照

六、茶室と下処

  1. 茶室は日本の女郎屋
    1. 漁色を主とする遊客
    2. 北京の茶室と其構造
  2. 茶室と打茶園
  3. 芸妓が女郎に下落する原因
  4. 巧妙なる営業政策
    1. 祝儀の高を大声で発表
  5. 茶室の泊込と抽令子去
  6. 茶室の設備と収入の分配法
  7. 下処の所花地と其構造
    1. 下処のひやかし
  8. 愛犬に妓女を配する
    1. 金さへ出せば何でする
    2. 春画の材料となる
  9. 娼妓の鑑札
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