支那の売笑

十、花柳語集

妓館に遊ぶには心得て置かねばならぬことは「花柳語」である、本編は著者が心附いた花柳界で使用する言葉を拾ひ集めたので、完備したものとはいへぬが、先づ此位心得て置けば、大概の用は弁ずるつもりである。文語の部は此他「教坊記」「北里志」「青楼集」「余墨偶」「談節録」等の「香灎雛書」中に沢山ある、俗語の部では上海方面の花柳語は井上紅梅氏著「支那風俗」上巻に三十種ばかり集めてある。

  1. 文語の部(三十一種)
  2. 俗語の部(百五種)