支那の売笑
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一、前がき

売淫は罪悪でないとの説

道徳家は、昔から売淫を罪悪と見做して居るが、ニユーヨーク市の警察裁判所の監査吏の職にあつて、親しく売笑婦に接近して研究した、マイナー女史は、其著「売笑婦の研究」に

最近の社会では、若い女が、売淫の生活を送つて居るのは、彼女等が、それを好むのではなく、社会状態に或る一種の要素が深い根を持つてゐるからである。売笑婦は人間の生活上必要なものである、必要なものは禍でない、禍であるものが必要である筈がない、故に売笑は罪悪ではない。単に売淫をした女を罰するといふことは社会良心より生れた正義の観念からは、実に惜むべきものであるといふ考を持つて来た、此精神の前には、淫売を取扱ふ古来の方法は、全く其の力を失つて来た

と、述べて居る。米国の社会では、最近さういふ考を抱くやうになつたといふが、支那人の多くは昔から、それと同様な考を有してゐた。淫売を罪悪とは見做して居ないのである。支那の通俗道徳の憲法ともいふべき「功過格」の思想から見ても、売淫は全然罪にはなつて居らぬ。金銭を以て淫を買つたものと雖も、極めて軽微なる罪を科せらるるに過ぎない。その代りに、これが仲介をなしたる者や、婦女を誘拐して醜業を営ましめた者は、非常に罪が重くなるのである。

一、前がき

  1. 売笑婦は文化的副産物
    1. 廃娼は絶対に不可能
  2. 売淫は罪悪でないとの説
    1. 功過格の思想から見た売淫
  3. 国家が売笑婦を保護する
  4. 売笑婦は社会の一要素
    1. 支那の興亡と女
    2. 売笑婦研究の必要
    3. 売笑研究と著者の態度
    4. 濁水の中から得た収穫
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