支那の売笑
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三、売笑婦の分類

公娼の分類と楽戸の区別

一口に売笑婦といっても、国によりそれぞれ其発現の形が違って居るが、支那では大別して「公娼」と「私娼」の二種類とする、前者は官署に登録して税金を納めるもの、後者は登録しないで内密に稼ぐものを謂ふ。日本では其実際は別問題として、表面「芸妓」と「娼妓」とが判然と区別されて居るが、支那では公娼を「娼妓」と称し此娼妓の中には日本でいふ、芸者と女郎とに論なく、苟くも公然と肉を鬻ぐ女を総括して居るのである。庭正と号する人が、民国八年八月十二日発行の上海時事新報紙上に於て発表した「娼妓の分類」を見ると娼妓を次のやうに区別して居る.

(一)娼妓を……公娼、私娼、水娼、雑娼、

(二)公娼を……芸妓、色妓、歌妓、瞽姫、雛妓、

(三)私娼を……不占枕的、占枕的、

(四)水娼を……不占枕的、占枕的、

(五)雑娼を……放白鴿、放宮、

而して公娼の説明を次のやうに述べて居る。

(一)芸妓‥‥係擅一種芸術、如詩詞宇書音楽等、為上流男子玩弄的、大約名士派一流頂喜歓遊這種倡妓

(二)色妓‥‥這種倡妓大抵頗具姿色、能使人一見傾心的、普通嫖客都是以之逞自己獣欲者、皆属此類

(三)歌妓‥‥「鶩喉宛転」「長袖善舞」大都星赴席陪飲、席中奏楽的、間亦有占枕的

(四)瞽姫…肓目而善唱歌、有赴席歌唱的、亦有売淫的

(五)雛妓‥‥妓女中之処女也、大抵年在十三四歳

斯うした記述は、殆んど他に見当らぬので、特に原文を掲げたのである。これを見ると芸を以て立てるを「芸妓」」となし、歌を以て立てるを「歌妓」となし、容色を以て立てるを「色妓」となし、盲目にて善く歌ふ妓を「瞽姫」となし、而して妓女中の処女を「雛姫」と呼ぶことになって居る。此分類をよく見ると、要するに雛妓を除く以外は、其方法こそ異れ皆嫖客の枕席に陪る訳となるのである。

娼妓を区別するには等級を以て定めてある、北東では頭等、二等、三等、四等に分け、之等が娼業を営む「楽戸(妓館)」の名称も異って居る、即ち

頭等娼妓(日本の芸者)‥‥清吟小班

二等同(日本の女郎)‥‥茶室

三等同(日本の女郎)‥‥下処

四等同(同)‥‥小下処

と呼んで居る.此分類は北京のみでない、大概は支那全国に通用する。

三、売笑婦の分類

  1. 公娼の分類と楽戸の区別
    1. 芸妓、色妓、歌妓、賛姫、雑妓
  2. 私娼の種類
    1. 公娼設置の意義が違ふ
    2. 支那の公娼は検黴をせぬ
    3. 日本兵は花柳に出入せぬ
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